- AI動画編集を始めてみたい
- どれから覚えればいいか分からない
- ソフトごとに操作が違いすぎて混乱する
編集ソフトを開いたものの挫折してしまうことも少なくありません。
私自身も多くの編集ツールを使ってきましたが、最初は戸惑うことが多々ありました。
特に初心者にとっての最大の課題は「情報の多さ」と「操作の複雑さ」ではないでしょうか。
そこで本記事ではAI動画編集に初めて取り組む方に向けて、どのソフトにも共通する基本操作を分かりやすく解説します。
この基本だけを押さえておけば、どんなソフトでもスムーズに編集作業へ進めるはずです。

焦る必要はない。どのソフトでも覚えるべき基礎は同じだ。
主要AI動画編集ソフトの選び方と前提知識

AI動画編集ソフトは非常に多くの選択肢があり、それぞれに独自の機能や強みがあります。
初心者が最初から全てを比較・理解する必要はありません。
重要なのはあなたの目的と編集スタイルに合ったソフトを選ぶことです。
特に初心者が注目すべき判断基準は以下の3点です。
直感的に操作できるか(UIのわかりやすさ)
SNS投稿や案件制作など自分の用途に適しているか
AI機能が効率化や表現力アップにどう貢献するか
代表的なAI動画編集ソフト5選
初心者にも扱いやすく目的別におすすめできる代表的なソフトを以下にまとめました。
ソフト名 | 主な特徴 | おすすめポイント |
Runway | テキストからの動画生成 背景除去 スタイル変換など高度なAI機能 | 表現の幅を広げたい人に最適 |
CapCut | スマホ・PC両対応 SNS向けテンプレートやエフェクトが豊富 | 手軽にSNS映え動画を作りたい人向け |
Pika Labs | 画像やテキストからユニークなAIアニメーションを生成 | アイデアを視覚化したい 個性を出したい人向け |
Veed.io | ブラウザ完結 リアルタイム共同編集 字幕の自動生成対応 | PCスペックに不安がある チームでの制作に適した選択肢 |
Descript | 音声編集に特化 文字起こし・自動カット・AI音声合成機能 | 音声中心のコンテンツに最適 |

自己流で“なんとなく選ぶ”のは避けよう。目的と使いやすさを基準に選べば、遠回りせずに済む。
最初に覚えるべき基本操作5つ

どのAI動画編集ソフトを使う場合でも最初に習得すべき共通の基本操作があります。
編集作業のスタートラインに立つために5つの基本操作を抑えておきましょう。
操作名 | 内容 | 使用シーン |
素材のインポート | 動画・画像・音声をソフトに読み込む | 編集に使いたい素材を準備する最初のステップ |
タイムライン編集 | カットや順序の入れ替えを行う | 不要な部分を削除し、動画の流れを整える |
テキスト追加 | テロップやキャプションを挿入する | 情報を補足したり、視聴者の感情に訴えかける |
音量調整 | BGMや効果音の音量を調整する | 動画にメリハリを与え、聞き取りやすさを向上させる |
書き出し | 完成動画を指定形式で保存する | SNSやYouTubeにアップロードできる状態に仕上げる |
冒頭でもお伝えしましたが初心者にとっては”機能が多すぎて何から覚えればいいか分からない”もの。
実際の編集作業の大半は上記5つの基本操作だけで構成されています。
これは私が動画スクールに通っていた場所でも同じでした。
まずはできることではなく”必要なことから覚えること”が、最短での習得への近道です。

自己流で触るより5つの基本を意識すると成長が速い。焦らず順番に習得すればいい。
初心者が迷いやすいファイル形式と解像度の基本

動画編集を始めたばかりの初心者が最初に戸惑いやすいのが書き出し時の設定です。
中でもファイル形式と解像度は用途によって最適な設定が異なるため、判断に迷うポイントの一つでしょう。
細かく悩む必要はありません。
用途別にこれだけ覚えればOKという基本設定を押さえておけば十分です。
用途別|おすすめのファイル形式と解像度
用途 | ファイル形式(推奨) | 解像度(推奨) | 補足 |
YouTube投稿 | MP4(H.264) | フルHD(1920×1080) | 高画質で汎用性が高く、多くのソフトで初期設定されています。 |
Instagram TikTok | MP4(H.264) | 1080×1920(縦向き) | スマホ視聴に最適。縦型レイアウトを選択しましょう。 |
X(旧Twitter) | MP4(H.264) | 720p〜1080p(1280×720〜1920×1080) | 軽量さと画質のバランスが求められるため、中画質でも十分対応可。 |
基本ポイントまとめ
- ファイル形式は「MP4(H.264)」一択でOK
→初心者はこれで困ることはほとんどありません。 - 解像度は「フルHD(1920×1080)」が標準
→SNSやYouTubeにもそのまま使えます。 - SNS用は縦動画(1080×1920)を選択
→TikTokやInstagramで自然に表示される形式です。 - 細かい設定(ビットレート・コーデックなど)は触らなくてOK
→初期設定(プリセット)を選べば、まずは問題ありません。

迷ったら標準プリセットを選ぶのが鉄則。細かい調整は慣れてからで十分だ。
初心者が最初にカスタマイズすべき設定

編集スキルと同じくらい重要なのが作業環境の初期設定です。
特に初心者はよくあるトラブルを未然に防ぐ設定を整えておくことで、編集作業をスムーズに進められます。
自動保存をオンにする
データ消失を防ぐ超重要設定です。
私もフリーズして最初からと何度泣かされたことか。
動画編集ではソフトの不具合やPCのフリーズにより、作業内容が消えることがあります。
このリスクを防ぐ最も効果的な方法が、自動保存機能(オートセーブ)の有効化です。
最初にオンに設定しましょう
保存間隔は5分以下に設定する

事故(データ消失)を防ぐ工夫も必要。編集技術だけがスキルではない。
画質・サイズの初期設定
毎回書き出し設定を変えるのは非効率。
最初によく使うSNSに合わせた推奨設定をプリセットとして用意しておきましょう。
投稿先 | 推奨サイズ | 備考 |
YouTube | 1920×1080(フルHD) | 高画質・幅広い用途に対応 |
Instagram/TikTok | 1080×1920(縦向き) | スマホ向けの縦型動画が標準 |
X(旧Twitter)/Facebook | 1280×720〜1920×1080 | 軽さと画質のバランスを考慮 |
プラットフォーム別にデフォルト解像度を設定しておくことと、縦動画や横動画の切り替えプリセットを用意しておくと便利です。
ショートカットキーの確認
作業効率を飛躍的に向上させるのがショートカットキーです。
各ソフトのデフォルトショートカットを確認し頻繁に使う操作(カット、再生、巻き戻し など)を覚えるだけでも、編集時間を大幅に短縮できます。

準備8割、作業2割。環境を整える者が編集のストレスを最小化できる。
よくある初心者ミスと対策

動画編集初心者が陥りやすい典型的なミスとその対策を整理しました。
どんなときに起こりやすいかを知っておくことで、未然に防ぐ確率が高まります。
ミス内容 | 起こりやすい状況 | 対策 |
タイムラインのズレ | 細かいカット編集時に、クリップが微妙にずれる | 拡大表示&スナップ機能をオンにする |
音ズレ | 複数の動画・音声を重ねた際、映像と音がズレる | 音声波形を表示してタイミングを視覚的に調整する |
書き出し失敗 | 複雑な編集や初回エクスポート時にエラー発生 | コーデックと保存先を再確認、安定したプリセットを使用する |
クリップやテキストを自動で位置揃えできる機能をスナップ機能と呼びますが初心者は常にONにしておくと良いでしょう。

正しい対策を知れば成長は加速する
まとめ|最初の5つの基本だけ覚えて始めよう

私が動画編集の世界へ足を踏み入れて感じたのが編集の世界は奥が深いなと。
基本操作から応用まで覚えるべき機能も数多くあります。
正直、慣れるまで大変ですが面白い。
最初からすべてを完璧にする必要はありません。
まずは今回紹介した以下の内容をしっかり押さえましょう。
- 共通の基本操作5つ
- 作業環境の初期設定
- よくあるミスとその対策
これだけで編集のスタートラインには十分立てます。
大切なのはまず手を動かしてみることです。
実際に編集を始めてみれば、少しずつ操作や流れが身についてきます。
迷った時はこの記事に戻り、基本を確認しながら着実に前進していきましょう。
次のステップでは作業スピードを一気に高める「ショートカット&時短テクニック」を紹介します。

基礎を制す者が最終的に高度な表現力も手にする。焦らず確実に歩みを進めよう。