「まだ仕事を受けたことがないからポートフォリオに載せる動画はない」
副業することをためらっていませんか。
AIも含めた動画制作の世界では実績ゼロでも案件獲得につながるポートフォリオを作ることが可能です。
つまりポートフォリオは案件を獲得していなくても作成しておきましょう。
そこでこの記事では、魅力的なポートフォリオの作り方を初心者でも実践できるステップ形式で解説していきます。
- AIツールを活用したポートフォリオの作り方
- クライアントに響く見せ方
- 提出時の注意点
あなたにとってこの記事により収穫が一つでもあれば幸いです。

重要なのは過去の実績の数ではない。『この人に頼みたい』と思わせる安心感をどう作るかだ。
ポートフォリオが必要な理由|なぜ副業初心者にこそ必要?

例えば副業でAI動画制作の案件に挑戦しようと思った時
まず直面するのは「自分のスキルをどう証明すればいいのか?」という疑問ではないでしょうか。
私も動画編集を始めたころポートフォリオにピンときていませんでしたが、学んでいくうちにその重要性に気付き(教わり)ました。
まだ実績がない初心者にとってポートフォリオは唯一にして最強の営業ツールとなります。
クライアントが見ているのは完成イメージ
依頼する側が本当に知りたいのは”どんなスキルを持っているかという抽象的な情報”ではありません。
「この人はどんなクオリティで、どんなテイストの動画を作れるのか?」
つまり完成後の具体的なイメージです。
例を挙げると以下の通り。
- ブランドイメージに合った編集ができるか?
- AIナレーションや字幕は自然で聞きやすいか?
- 得意な動画タイプは?
全てではありませんがポートフォリオ動画を見るだけで判断されることも違いありません。
ポートフォリオがない人は選ばれにくい
まずポートフォリオを出さずに申し込みや提案しても選ばれにくいのが現状です。
リスク | 内容 |
スキル説明が伝わりにくい | 言葉だけでは信頼を得にくい |
他の応募者に埋もれる | 判断材料がなく比較対象になりにくい |
不安を与える | 本当に任せられるのか?と疑問を抱かれやすい |
特にクラウドソーシングでは動画を見せられる応募者が選ばれる傾向が顕著です。
クライアントはお金を支払うため”本当に任せられるのか?”という意味でポートフォリオは欲しいところです。
ポートフォリオ=スキル証明+信頼を生む営業資料
たとえ1本の動画でもポートフォリオに載せるだけで次の効果があります。
- クライアントに納品イメージを具体的に伝えられる
- スキル説明が不要になる(動画が語ってくれる)
- 仕事に真剣に取り組む姿勢を示せる
だからこそ実績ゼロの初心者こそ仮想案件でポートフォリオを準備すべきなのです。

言葉を尽くすより動画1本が語る。まずはクライアントに自分を見てもらう場所をしっかり準備しよう。
何を作る?仮想案件ポートフォリオの作り方ステップ

実績がなくても案件を獲得するために最も効果的なのが、仮想案件を活用してあなたのスキルを具体的に示すポートフォリオを作ることです。
初心者でも迷わず進められる4つのステップを解説します。
- ジャンルを定める
- AIツールを活用して動画を制作する
- YouTubeやGoogleドライブで動画を公開
- まとめて分かりやすく提示する
ステップ1:ジャンルを定める
まずは取り組みたい動画のジャンルを1つに絞りましょう。
迷った時は次の観点で選ぶのがおすすめです。
おすすめジャンル例
ジャンル | 特徴・向いている人 |
企業PR動画 | スライド+ナレーション中心。 構成力に自信がある方におすすめ。 |
SNS広告動画(Instagram/TikTok) | テンポ感が重要。 短時間で印象を残す動画が得意な方に。 |
解説・教育系スライド動画 | 知識を整理し伝えるのが得意な方向き。 |
Vlog風動画 | 雰囲気や流れの演出が得意な方に(実写映像は必須ではない)。 |
レビュー・比較動画 | 商品紹介・ガジェット解説などテンプレート化しやすい。 |
まず「誰に向けた動画か?」を具体的に考えると構成がブレません。
さらに仕事経験や趣味と関連するジャンルを選ぶと説得力が増します。
ステップ2:AIツールを活用して動画を制作する
ジャンルが決まったらAIツールを使って動画を制作します。
初心者におすすめのAI動画制作ツール
ツール名 | 特徴 | 向いているジャンル |
Pictory | テキストから自動でスライドと音声付き動画を生成 | 解説・教育系 企業紹介 |
CapCut(Web/モバイル) | SNS向けテンプレート 字幕やBGMの追加が簡単 | SNS広告 Vlog風 |
Canva動画エディタ | プレゼン感覚で動画構成 静止画活用に強み | 企業紹介 レビュー系 |
Synthesia | AIアバターと自動ナレーション搭載 | 教育系 商品説明 海外向けPR |
多くのツールに無料プランもあるため試してみましょう。
ステップ3:YouTubeやGoogleドライブで動画を公開し、リンクを取得する
作成した動画はクライアントがすぐ視聴できる状態にします。
おすすめ公開方法
一般的なのはYouTube(限定公開)かGoogleドライブとなります。
YouTube(限定公開)
⇒URLをポートフォリオに貼る
Googleドライブ
⇒リンクを知っている全員に閲覧可に設定。
注意点として検索に出ないように公開設定は必ず「限定公開」すること。
また動画比率を16:9もしくは9:16とスマホ視聴にも対応しておきましょう。
ステップ4:1ページにまとめて分かりやすく提示する
動画とプロフィールを1ページにまとめて営業ツール化しましょう。
初心者向けポートフォリオ作成ツール
ツール名 | 特徴・使い方 | スタイル |
Canva | デザインテンプレート豊富 PDFで共有可能 | 画像中心 静的 |
Notion | 動画・テキスト自由埋め込み | テキスト×リンク型 |
Googleサイト | Googleドライブ連携 社外共有も簡単 | シンプルなWebページ型 |
自己紹介⇒動画紹介(制作目的や工夫点)⇒動画リンクの順で整理すると効果的です。

ポートフォリオは動画を並べるだけでは意味がない。『誰に、何を、どう伝えるか』という目的意識を持って設計してこそ、営業資料として本当の力を発揮する。
見せ方の工夫で魅力3倍になる!デザイン&構成のポイント

せっかく制作した仮想案件動画もどう見せるか次第でクライアントに与える印象は大きく変わります。
ポートフォリオは単なる動画リストではなく”この人に任せたい”と思わせる信頼感を生む営業資料です。
ここではデザインや構成のポイントを解説します。
- プロフィール情報
- 制作動画の概要
- 動画リンク+静止画キャプチャ
- レイアウトとテンプレート
この要素を意識しながらポートフォリオを1ページにまとめていきましょう。
①プロフィール情報|得意ジャンルとAI活用を明確に
よくクラウドソーシングで見かけるのが
『動画制作ができます』『AI動画作れます』
という自己PRです。
正直なところ「○○できます」というだけでは不十分であり、案件が来ることは少ないです。
どんなジャンルが得意で、どの工程でAIを活用しているかを具体的に記載しましょう。
クライアントが「この人に依頼すれば、こんな動画が作れる」と具体的にイメージできる表現を心がけましょう。
②制作動画の概要|目的・工夫点・使用ツールを明記
動画リンクを貼るだけでは内容は伝わりにくいです。
1本ごとに「制作目的」「工夫点」「使用ツール」を簡潔にでも良いので添えることは親切です。
このツールを使ってどう成果を出したかを明記するとより効果を発揮します。
③動画リンク+静止画キャプチャ|短いハイライトリールも効果的
ハイライトリールには動画のテーマやスタイル、編集テンポなど多様な要素を含めると、より強い印象を与えられます。
④レイアウトとテンプレート|見やすさと信頼感を両立
一目で理解できる整理されたレイアウトが必須です。
初心者でも扱いやすく視認性に優れるツールを使いましょう。
ツール | 特徴 | 向いているポートフォリオ |
Canva | デザイン性が高く PDFで共有可 | 視覚的な美しさを重視 静的資料 |
Notion | テキスト・リンク・画像を自由配置 | 情報量が多くリンクを活用 |
Googleスライド | プレゼン感覚 URL共有可能 | 面接・プレゼン時の提示用 |
Googleサイト | Webページ形式 スマホ表示に強い | Webページ型で共有 |
初心者なら無料ツールでも優秀なCanvaがおすすめ。
私もブログ副業からお世話になっていました。

『なぜこの動画を作ったのか』『どう工夫したのか』を語ることで、プロとしての視点がクライアントに伝わる。
初心者でも信頼を得られる!ポートフォリオの工夫&応用例

ポートフォリオは単に動画を並べる場ではありません。
あなたがどんな人物でクライアントにどんな価値を提供できるかを示す信頼構築ツールです。
実績がなくても見せ方を工夫すれば「この人なら安心して任せられる」と感じてもらうことは十分に可能です。
クライアント視点で考える|相手の目的に合った伝え方
最も大切なのは”自分がクライアントの目にどう映るか”を意識すること。
ひとりよがりな考えでなく、相手の立場で考え目的に沿った情報を提示しましょう。
クライアントが知りたいポイント
質問 | 意図 |
この人に依頼すれば自社の課題を解決してくれるか? | 商品やサービスの魅力を効果的に伝えられるか |
自社のターゲット層に響く動画が作れるか? | 例:10代女性向けSNS広告 トレンドの色使いやテンポを理解しているか |
コミュニケーションはスムーズか? | 連絡が途絶えたり意思疎通で不安を与えないか |
スキルをアピールするだけでなくどうクライアントの目的を達成できるかを明確に伝えましょう
差別化ポイントを盛り込む|あなたらしさを示す
他の応募者との差別化要素を明確に打ち出すことで、案件獲得の可能性が大きく高まります。
視点 | 差別化要素 |
技術面 | AIツールの使い分け プロ並みナレーション編集 目を引くサムネイル作成など |
作業スピード | 最短〇時間以内納品可能 即日対応可能案件あり |
コミュニケーション力 | 丁寧なヒアリング 柔軟な対応 積極的な提案 |
改善提案力 | Before→After事例の提示 比較動画の掲載など |
具体的なスキルや実績を短く明確な一言で示しましょう。
継続案件につながる一言を添える
ポートフォリオの最後に一言メッセージを加えるだけで印象が大きく変わります。
「このジャンル以外にも〇〇の動画制作経験があります。ぜひお気軽にご相談ください。」
「修正や調整には柔軟に対応します。目的に沿った動画制作を全力でサポートします。」
「AIナレーションや字幕だけでなく、企画構成からのご相談も承ります。」
上記はクラウドソーシングでも見かける一例です。
この一言で長期的に仕事を任せられる相手という安心感を与えましょう。

案件はスキルや実績の数だけでは決まらない。『この人と一緒に仕事をしたい』と思わせる信頼感が何より重要だ。
提出時・提案時の注意点とチェックリスト

作成したポートフォリオも提案内容との関連性が薄かったりクライアントが閲覧できない状態は、その価値が半減してしまいます。
提出前には以下の3つの重要な視点から最終チェックを必ず行いましょう。
- 提案文との一貫性
- 動画の閲覧権限
- スマートフォン対応
①提案文との一貫性|どの動画が今回の提案に合致するかを明確に
ポートフォリオは制作物の一覧ではなく提案内容とセットで提示する営業資料です。
”今回の案件に最も適した動画はこれです”と明示することが重要です。
提案案件に合わせてポートフォリオ内の該当動画URLを強調したり、クライアントの業種や課題に合う動画と説明文をカスタマイズすることがポイント。
②動画の閲覧権限|リンク切れ・非公開設定を避ける
共有した動画がアクセスできませんでは信頼が損なわれます。
YouTube
⇒限定公開になっているか(非公開や下書きはNG)
Googleドライブ
⇒リンクを知っている全員が閲覧可になっているか
NotionやCanvaなど
⇒埋め込みプレビューが正常に機能しているか
提出前に必ず自分のスマートフォンでリンクを開いて動作確認をしましょう。
③スマートフォン対応|モバイルでの見え方が第一印象を左右
クライアントの多くはスマホで資料を確認します。
スマートフォンでの見やすさ操作性も重要です。
文字サイズ:14pt以上(小さすぎない)
リンクやボタン:タップしやすいサイズ
表や動画:画面からはみ出さず、レスポンシブ対応
先ほどと同じく自分のスマートフォンでチェックしておきましょう。
提出前チェックリスト|抜け漏れ防止のために
以下は抜け漏れ防止用のチェックリストです。
このチェックリストを使えば初心者でもミスなく安心して提出できますので、始めのうちに参考にしてみてください。
項目 | チェック |
提案内容と合致する動画を提示しているか | ✅ / ❌ |
動画リンクは正しく機能しているか | ✅ / ❌ |
動画の公開設定は適切か(限定公開 or 閲覧可) | ✅ / ❌ |
ポートフォリオ全体は1ページにまとまっているか | ✅ / ❌ |
プロフィールや説明文に誤字・脱字がないか | ✅ / ❌ |
URLリンク切れや画像のエラーがないか | ✅ / ❌ |
スマホでの表示確認を行ったか | ✅ / ❌ |
ファイル形式は見やすいか(PDF/Webページ等) | ✅ / ❌ |

プロの第一歩は見てもらえる準備を怠らないこと。細部にまで気を配ることでクライアントに『安心して任せられる人』という印象を与えられるんだ。
まとめ|ポートフォリオは作るからこそ仕事が舞い込む

副業でAI動画制作の案件を獲得するために最も強力な武器となるのが、他でもないポートフォリオです。
たとえ実績がゼロでも仮想案件や自主制作の動画を通じて、あなたのスキルと可能性をクライアントに見える形で伝えることができます。
大切なのは「目的」と「伝え方」
クライアントに信頼されるポートフォリオを作るには、以下の情報を丁寧に提示することが欠かせません。
- 誰に向けて
- どんなジャンルの
- どういう目的の動画を
- どのようなプロセスで制作したのか
スキルそのものより目的への貢献度を見せることが信頼を勝ち取る第一歩です。
最初は誰でも未経験です。
私ですら未経験でしたし。
ですが間違いなく行動した人から未来は開けます。
あなたの“次の一歩”を踏み出そう
- どんなジャンルの仮想案件に挑戦するか、まずは具体的に書き出してみましょう。
- ポートフォリオの構成案(掲載内容・順番)をメモしてみましょう。
- 1本目の動画が完成したら「プロフィール」「制作目的」「動画リンク」をセットで整理して公開準備を始めましょう。

待っているだけでは何も変わらない。まずは最初の1本から臆せず踏み出してみよう。